おすすめクラシックギター
ヤフーオークションに出品しています。しっかりとメンテナンスしたクラシックギターです。ご興味の有る方は覗いてみてくださいね。
紹介ギター |
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風のワルツ
作詞 秋元 康 作曲 徳久広司
瞼を閉じれば 過ぎていく
花も流れた 時のせせらぎ
岸辺にひとり 佇む影
誰が歌うか 風のワルツ
昨日のことなら 忘れたが
遠い昔は 今も鮮やか
夕焼け空に 未練の雲
だれと歌おうか 風のワルツ
生まれて死んでいく その途中
人生なんて ただの幻
一番星が 輝くまで
ひとり歌おう 風のワルツ
高校三年生などの学園ソングで1960年代の流行歌黄金期、 青春路線の超生え抜きエリート歌手だった舟木一夫。 現在、50代から60代、そして70代のおじいちゃん、
おばあちゃんまで、幅広い層に人気は健在です。 そして新橋演舞場や博多、大阪、京都等での公演、加えて全国 ツァーコンサート、更にはファン組織も賑わいを見せています。
待ちに待った緞帳が上がり、スポットライトに照らし出された舟木一夫。
う~む。確かに確かに、その姿、容貌は実に若々しく、トップを極めた一流歌手の気品、「オーラ」を感じる。圧倒的な迫力だ。
何よりも顔が良くなった。面長でほお骨が張った輪郭は消え ふっくらとした頬、眼に力が有り、笑顔に色気が有る。
細身の体はガッシリと男性的になり貫禄充分、どこから見ても いい男だ。
舟木一夫は過去に「一ヶ月公演」を年に3度行って来た。公演の内容は 前半がお芝居、後半がファンへ送る歌のプログラムで これが日に2度回転、これを一ヶ月通してきたというのだから、還暦を過ぎた初老の男性としてはハードだったはず。
しかし、お芝居で疲労している筈のノドは、第2部の歌に入っても まったく衰えなかった。その「喉(のど)」は神様がこの人に歌を歌わせる為に特別に与えたのだろう、と思わずにいられなかった。声量の豊かさは全盛期と比してもほとんど変わらなかったのではないだろうか。
何より魅了されるのは叙情性溢れる声の薫りの素晴らしさ。歌が、その声で語られ、歌い上げられた時、観客は技術を越えた天賦の才能に唯々酔いしれる。
それは77歳になった現在でも変わらない。
トークはいたって真面目なことばかり。歌に関するお話がほとんどすべてだが、話題は別に何でも良いのかもしれない。同じ時代を生き、同じ時代の空気を吸った、彼と今ひとつの空間の中で一緒だということで満足なのだ。
コンサートも後半ともなれば、会場は盛り上がりに盛り上がり、懐かしきあの日あの頃一色に染まる。さながらクラスメートの同窓会のようだ。
バックツゥザフューチャー!
ここはすでに時間を駆け上がった、70年代だ。
舟木さんは新橋演舞場や博多、大阪、京都等での公演でお芝居をしますが、役者としての実力も定評が有ります。
実は新派のほうからお誘いを受けたことが有りました。
それも、あの巨匠、川口松太郎先生からです。
「数年以内に歌手活動の方を整理して新派に来なさい。」
舟木さんの役者としての能力を高く買われた先生直々のお言葉だったのでした。
それは実現はしませんでしたが、NHKの大河ドラマや朝ドラでそのお言葉がけして嘘ではなかったことを舟木さんが証明してみせてくれたことは忘れることができません。
行ってきました。妻と盛岡のコンサートへ。8月31日。
なんと全24曲です。表現自由自在、歌が好きで好きでたまらない、進化し続ける舟木一夫と半年ぶりの再会です。まさに夢の世界。パワー貰いました。後ろの席の同年代と思える男性諸氏、盛んに溜息と賞賛の嵐。うるさいとは申せません。女性(かつての乙女達)の熱気もこれまで見てきたコンサートの中でも上位クラスの高まり。みなさんこの時間だけは女学生です。何と言っても舟木一夫の歌がほんとに良かったんですよ。お芝居との組み合わせの歌に比べて、やはり歌のみコンサートだと舟木さんも集中出来るんでしょう。この日はちょいと雨も降ったんですけど、大入り満員でした。盛岡はかつて一部ファンの態度の悪さに舟木さんが怒った会場だったんですが、もうそんな過去は帳消しのなりましたね。
盛岡から八甲田の温泉宿で一泊して帰りました。舟木さん、ありがとう。
厳しい批判の眼を体制側に向け戦った学生運動も有りました。今とは全く異なる貧しい労条件の下で額に汗して働いた方達もいました。人は傷つき悩み挫折を繰り返しますが、舟木一夫が今日でもファンの心を捉えているのは、同じ時代に生きた者同士の、さまざまな青春をテーマにした歌が有ったからだと思います。
私達は「金の卵」と名付けられ就職列車に乗って涙の別れをした団塊という世代です。
この世代は安保闘争に挫折した世代であり、刀折れ矢尽き、それぞれに身を修めた後は、弱者の知恵を後輩に伝達していった世代、口を閉ざして生き抜いた世代ではないでしょうか。確かに、時に集っても、あの頃の苦かった日常には努めて触れないような感じがします。結局のところ、イデオロギーにより分断された世代の、心を許して共に帰れる友は小学校や中学校のクラスメートのような気がしますが、それとても、800万とも云われた団塊世代は好景気の時代とはいいながら社会人の仲間入りする際も篩にかけられ、不本意な人生を送った者が大半です。
昭和40年代の高度成長経済時代は、この国の繁栄の礎になったでしょうが、多くの犠牲や社会的矛盾、声なき声を抹殺し、社会的欲望が正義だった時代でした。あの時代に、懐かしいという感情は湧かないのは哀しいことです。
わたしの場合、「学園広場」を聴けば中学校の夕暮れの校庭、グラウンドで汗をかいた思い出が瞬時に眼前に広がる。
同時に、「北国の街」や「哀愁の夜」が流れると、家内には内緒の初恋が甦り、切なくなる。
別れた人は今頃どうしているだろうか?わたし同様、白髪が混じり足腰は衰え、老眼鏡を取ったり外したりしているだろうか?
途端に現実に返り、溜息をつく。
青春は思い返せば苦く甘く、ほのかに快い。あの日あの頃、こんな心境になるとは夢にも想像出来なかったというのに。
舟木一夫の天才的な歌唱力を支えているのは 何だろう。
「哀愁の夜」を公演で聴いた時のことですが。前奏で彼が口笛を吹き始めました。
多くの場合、口笛はどこかで音程が狂います。ところが彼はこれが信じがたいほどに上手かったので、これは演技で実際は楽団員の誰かが吹いているのかなと思っていました。
しかしあとでわかったのですが、彼はどのコンサートでも自分で吹くことを知りました。
そしてその口笛が上手いということは定評済みとのことで、ファンとしてまったく無知だったのです。
この時、或る思いがよぎりました。
この口笛の巧さは人並み外れた「肺活量」によるものではないのだろうか?
確かに、歌手の皆さんは歌うということで、普段に「複式呼吸」をしています。これは横隔膜とおなかの周りの筋肉を鍛えますから、肺の強化には大事なことだと云われています。、しかし歌手の皆さんが一様に口笛が上手いのならば、鍛えられた横隔膜が原因と納得するのですが、彼の巧さは尋常では有りませんから、生まれつき人並み外れて肺活量が大きいからだったなんじゃないかと。
ただし、舟木一夫が生まれつき大きな肺活量の持ち主で、加えてコンサートや舞台公演で日々ノドや肺を鍛え、かつ摂生に努めたとしても、還暦を過ぎれば少しずつ体力は衰えていくでしょうし、肺活量は加齢と共に減るはずです。
では普通に年をとれば衰えてゆく肺機能を維持している何かが有るはずだ。
いろいろ調べた結果、かなり真実と思われる記事を目にしました。
それこそ、肺活量を楽しみながら維持し、尚かつ鍛える方法だというのです。それは肺を使う楽器演奏なのですが、身近に有って誰もが楽器店でお小遣いで買える楽器。呼吸リハビリテーションでも使われており、実績があるその楽器とは?
「ハーモニカ」です。
そういえば、今年盛岡のコンサートでも、「高校三年生」の前奏で、舟木さんはやおらハーモニカを取り出し軽快に奏でてみせました。嫉妬を覚えるほど上手かった。天才というのは何でも通常人を越えているんだ、とっつきのレベルが違うんだと実感し、溜息、感心するばかり。
後日「浮舟」を読み返したら、彼がハーモニカをずっと愛し奏してきたことが書いて有り妻に「そんなことも知らなかったの?」って云われてしまいました。
確かに何気なしハーモニカを手にとって吹いたりすると何故かしら、いっとき胸のあたりがスッキリするというか、ある種の清涼感で癒されるような気分を味わうというか。そんな感覚が有ったっけ。
それでわたしなりに合点がいきました。(例によって思いこみですが、)
天性の情感と豊かな声量と美声の持ち主が、酒は飲まず(体質的に飲めないそうです)、最近はタバコも止め、人並み外れた肺活量を持って生まれた上にハーモニカ腹式呼吸を楽しめば還暦を過ぎた今尚、これだけのハードスケジュールをこなしナイスミドルで有り続ける訳だと。
ご本人が意識しているかどうかは別として歌手、舟木一夫の魅力を支えている秘密のひとつなのだと。
(>_<)お笑いでしょうが、こんな風に思ったり、感じたりしながら一ファンで有るというのも楽しいものです。
舟木一夫の歌の中で気になる一曲は「永訣の歌(わかれのうた)」です。この歌は映画「永訣」の挿入歌だったと思いますが、長く親しんできた古賀政男のメロディだからかもしれません。悲恋物語ですが、何故か学生時代をストレートに思い出します。A面コレクションの№4に入っていますが、いつかコンサートで歌ってくれることを願ってます。映画では大空真弓さんが魅惑的な年上の人を演じていました。
管理者について
家内は舟木一夫様様!の足かけ60年のファン。
朝な夕なにこの方のお声を聴き続け次第にわたしも感化されました。機嫌が悪そうな時、この人のレコードをかけると、ものの数分経たないうちに鼻歌が聞こえてきます。
以来、何度この奥の手のお世話になったことでしょう。
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