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ひとり流浪
作詞:坂口照幸 作曲:水森英夫
白い横顔 あの眼差しが
旅の果てまで ついてくる
にぶい俺でも 気づくのさ
ここが汐どき 身の引き際と
にじむ街の灯(ひ)
ひとり流浪
思い出すよじゃ 先へも行けぬ
俺はおまえの 通り道
雪に負けずに 咲く花の
汚(けが)したくない その凛々しさは
そっと野に置け
ひとり流浪
旅に行き暮れ 終着駅の
灯りはるばる まだ遠い
俺の涙は 置いて行く
どうかしあわせ つかんでおくれ
北へ流れる
ひとり流浪



雪の交差点
作詞:鈴木紀代 作曲:水森英夫
雪がはらはら 肩に舞う
行く人来る人 曲がる人…
別れたあの女(ひと) あの背中
夢でも見てるか この目の前に
時が止まる 息が止まる
あゝゝゝ めぐり逢い 雪の交差点<
あの日歩いた 雪の道
寄り添う足跡(あしあと) 忘れない…
若さのおろかさ 腑甲斐(ふがい)なさ
時計を戻して 許して欲しい
時が止まる 足が止まる
あゝゝゝ 抱きしめる 雪の交差点
雪は春には 消えるけど
消えない真心(まごころ) 届けたい…
一人にしないよ もう二度と
喜ぶあなたの こぼれる笑顔
時が止まる 声が止まる
あゝゝゝ この涙 雪の交差点



誰に愛されても
作詞:売野雅勇,作曲:水森英夫
ささやかな人生が 灯る街灯り
人知れず哀しみや 涙が燃えてるようね
せめてあと一夜 (ひとよ)
せめてあと一秒
あなたに溺れていたい
運命に 引き裂かれて
時代に 虐(しいた)げられ
流されてゆく 星屑の 魂だけれど
まごころは あなたのもの 誰に愛されても
人様に誇るもの 何もないけれど
憧れで張り裂ける こころの悲鳴も聴いた
なんで 儚いの
なんで 切ないの
あなたに見せられる夢
運命に はぐれたって
世間に はぶられても
不器用なりに ひたむきに 愛しあったね
この命 捧げた人 誰と生きようと
運命に 引き裂かれて
時代に 虐げられ
流されてゆく 星屑の 魂だけれど
まごころは あなたのもの 誰に愛されても


夢見る恋人たち
作詞:仁井谷俊也 作曲:水森英夫
外苑前で 地下鉄(メトロ)を降りて
青山通りで 待ち合わせ
表参道 ケヤキの並木
肩寄せ歩けば ときめく心
恋 恋 恋してる 愛 愛 愛してる
誘って誘われて 夢見るふたり

あなたがいつか 来たいと云った
神戸港(みなと)を見おろす レストラン
夜が更けたら ハーバーランド
潮風ガス灯 ホワイト・ホテル
恋 恋 恋してる 愛 愛 愛してる
誘って誘われて 夢見るふたり
無邪気にはしゃぐ 富良野の丘は
紫色した ラベンダー
冬はスキーと カラマツ林
朝日に煌(きら)めく 樹氷を見たい
恋 恋 恋してる 愛 愛 愛してる
誘って誘われて 夢見るふたり

小雨に煙る オランダ屋敷
甘えてパラソル 坂の長崎(まち)
遠く聞こえる マリアの鐘に
幸せ祈ろう 未来(あした)のために
恋 恋 恋してる 愛 愛 愛してる
誘って誘われて 夢見るふたり


ふるさと心
作詞:麻こよみ作曲:水森英夫
賑わう居酒屋片隅で
ひとりの酒の ほろ苦さ
つまみのタラの芽 頬ばれば
まぶたに浮かぶ あの山川よ
酔えば しみじみ ふるさと心(ごころ)
暮らしに流され この頃は
夢さえいつか あきらめて
トランクひとつで 乗った汽車
十九才(じゅうく)の旅立ち 木造駅舎
巡る思い出 ふるさと心
菜の花畑が 続く道
山には月が 出る頃か
親父の形見の 腕時計
無骨な生き方 今ならわかる
酔えばせつない ふるさと心


網走3番線ホーム
作詞:鈴木紀代 作曲:水森英夫
君への電話も つながらないし
胸に不安が 又よぎる
願いは一つ ただ一つ
はやく笑顔を 見せてくれ
発車まで あと五分
網走3番 3番線ホーム
一緒に釧路へ 行くはずだった
僕を一人に しないだろ
風さえ凍(こお)る 始発駅
生きる望みを くれた女(ひと)
今に来る きっと来る
網走3番 3番線ホーム
けたたましいほど 発車のベルが
ひびき渡るよ 胸を刺す
僕から君を 失(な)くしたら
何がこの手に 残るのか
嘘だろう 嘘だろう
網走3番 3番線ホーム


男の劇場
作詞:星野哲郎 作曲:北原じゅん
正しい者が 勝たいでなるか
それがこの世の 真理(まこと)じゃないか
忍の一字に 望みをかけて
じっと出を待つ 来島瀬戸の
渦も知ってる 男のロマン
できないがまん するのががまん
怨みつらみの 百万言は
腹に収めて にっこり笑う
がまん男の がまんの前に
壁は崩れる 氷もとける
自分の身なりに かまっちゃおれぬ
後はたのむぞ 可愛い女房(おまえ)
俺は大将 まっ先かけて
浴びる火の粉に 身はただれても
いかにゃなるまい 勝たねばならぬ


無縁坂
作詞・作曲 さだまさし
母がまだ若い頃 僕の手をひいて
この坂を登る度 いつもため息をついた
ため息つけば それで済む
後ろだけは見ちゃだめと
笑ってた白い手は とてもやわらかだった 運がいいとか 悪いとか
人は時々口にするけど
そうゆうことって確かにあると
あなたをみててそう思う

忍ぶ 不忍無縁坂 かみしめる様な
ささやかな 僕の母の人生
いつかしら僕よりも 母は小さくなった
知らぬまに 白い手はとても小さくなった
母はすべてを暦に刻んで
流してきたんだろう
悲しさや苦しさはきっとあったはずなのに

運がいいとか 悪いとか
人は時々口にするけど
めぐる暦は季節の中で
漂いながら過ぎてゆく 忍ぶ 不忍無縁坂 かみしめる様な
ささやかな 僕の母の人生

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